イベントレポート
場所:メルパルク大阪(新大阪)
ライター:奥山
いつも楽しく遊んでいるボードゲーム…最近少しずつメディアにも取り上げられ、「静かなブーム」などと言われ始めたボードゲームですが、大体はヨーロッパ・ドイツから輸入しているものです。そこにはどんな苦労・裏話・考えがあるのか?今まで実現していなかった、「業界の人」の話を直に聞く!というのが今回のボードゲームシンポジウムでした。
今回はボードゲーム専門店「ゲームストアバネスト」の中野氏、ゲームデザイナーとして「有限会社遊宝堂」の中村氏、ボードゲームメーカー「株式会社ビバリー」の神下氏、木のおもちゃ屋「有限会社キッズいわき」の岩城氏、輸入代理店「株式会社ジョルダン」の宮野氏の創作、流通、販売に関わる5名の方に貴重なお話をしていただきました。
スピーカーの方々にはそれぞれ25分間の単独講演をしていただき、その後で「日本ボードゲーム界の問題点」のテーマでパネルディスカッションをしていただいたのですが、時間が短い!25分間という時間を目一杯使って皆さんお話してくださいました。
日頃講演を多くされておられる岩城氏の聞き入ってしまうお話を始め、宮野氏には写真を多く使ってハバやセレクタなどを通した現地ドイツのボードゲーム事情を見せていただき、メーカーの立場で神下氏にはボードゲームという商品を扱う際の事をお話いただき、中野氏にはユーザーに一番近くで接している立場から見た国内事情をお話いただき、そして日本でボードゲームを創作する難しさを中村氏にお話いただきました。
それぞれの立場からボードゲームに関することをお話いただきましたが、全体を通して「ボードゲーム業界、今は厳しいけれど頑張ろう」という思いをひしひしと感じた講演でした。ボードゲームに携わる皆様の思い・考えが伝わってきたと思います。またの機会に、今度はもう少し長く聞いてみたいと思えた今回の講演でした。
最後に遠くからご来場いただいたスピーカーの皆様本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます